通勤途中に焼き物の工房が何軒かある。焼きしめという手法の焼き物工房
が多いようだ。そのひとつに「焼きしめ工房○○窯」と看板を出している
ところがある。
毎朝その看板の前を通りすぎながら頭の中で「焼きしめ」が勝手に「抱き
しめ」に変化する。当然「抱きしめ」というとフリーハグを連想する。
仕事で東京に行った時、夕暮れの渋谷駅にそれらはいた。
微妙なルックスの男女が紙切れに「Free Hug」と書いている。色を沢山使
いハッピーな字体だ。
その微妙なルックスの面々は、これまた方向性のない微妙な微笑みをたた
えてその紙切れを渋谷駅前を行きかう見ず知らずの人々にかざしている。
物好きもいるものでそれに抱きつきに行く人もいくらかいる、当然酔っ払
いもいる。抱きしめ合った後は何と言葉を掛けていいかお互い微妙なよう
で、これまた微妙な笑顔で見送る。
僕の頭の中で勝手に「抱きしめ工房」に変わってしまった「焼きしめ工
房」の中には沢山の微妙スマイルの面々が列をなしお互い抱きしめあって
いる。
そんなくだらない事を想像しながら出勤しています。
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