このところ、店頭、オンラインともに動きのいいブランドがある。
「オーディナリー」だ。
まだ、名が売れるほど長いキャリアのブランドでもなければ
広告費を使っているブランドでもない、ましてやメディアで取り上げられる
事なんかもあるわけない、、(失敬)
単純に各地域の取引店舗での店頭からはじまった評価ではないだろうか?
そのなかにはオンラインで初めてオーディナリーに出会った人も含まれるだろうけど。
どういう経緯であれ、実際にここの商品に触れた事のある人達の満足の証としての
リピートじゃないだろうか? と思う。
でも言ってしまえばデニムブランドなんて、数え切れない程ある、一昔前の復刻系の
デニムブランドが出始めた時代の比じゃないぐらいに。
その中でも「オーディナリー」が選ばれるのは少々理由がある。
今日はその理由のひとつ、「素材」について。
今回入荷した、ネップブロークンと呼ばれるコットンのイージーパンツ。
オーディナリーは、岡山の児島を拠点としている、説明も不要になりつつありますが
岡山は世界的にみてもデニムマイスター的な地域です。
そこを拠点としているだけに、オリジナル素材の仕込みにしても小回りが利き、より
理想に近い形に仕上げるために何度も打ち合わせができる。
このネップブロークンという単語。 フォーマル系工場では実はクレーム用語だ。
織りムラが起きてしまっているという事である。そういうのはワーク系では気にしないで
使用されたりもしていたので、ビンテージのワークウェアなんかにはよくある素材だった。
ただそれを今復元しようとなると、わざとエラーである織りムラを起こそうという作業に
なる。
厄介な事だ。
ただそこは児島。 あらゆる最新の織機から古い織機を駆使してそのビンテージ感を
実現する。
それを地場で実現できるオーディナリーの生地開発力。
ここが選ばれている理由だろう。
今回のネップブロークンのイージーパンツは、昔の土木系のワークパンツを思わせる
太めのシルエットで、相変わらず尻の抜け具合もいい。
肌の当たりも心地いいし、何より楽なので試着すると、ほぼ気に入ってもらえる。
意外にもレディスでの反響が早かった。サルエルパンツに見られるルーズフィットに
慣れていることもあるだろう。
サイズ選びは、大きめに選んで正解です。
メンズ コットンネップブロークン イージーパンツ
レディス コットンネップブロークンイージーパンツ